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PIAヒト脂肪幹細胞由来
エクソソームのご紹介

化粧品原料としての
エクソソームとは

化粧品成分表示名称:
ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム

ヒト脂肪由来間葉系幹細胞を培養する際の培地から幹細胞を取り除いた培養上清液になります。培養上清液中に様々な有効成分(成長因子やエクソソーム※1 等)を含みます。

※1 エクソソーム

細胞から分泌される小さなカプセルです。近年、エクソソームに有効な成分が含まれているという研究報告が発表されてから注目を浴びています。このカプセルの中には多くの情報が含まれており、細胞間を移動することで各所に必要な情報を届けることができます。

PIAヒト脂肪幹細胞由来
エクソソーム※2について

完全日本製

日本国内の自社細胞加工所で製造しています。使用している幹細胞は、
20代から30代の健康な日本人女性ドナーから採取した脂肪幹細胞で、ドナー合意もあり、
由来が明確です。

安全性試験実施済

培養から製造の過程で安全性の検査を実施し、問題ないことを確認しています。さらに、最終製品について、人が化粧品として使用し問題ないことを確認する検査を実施し全て陰性を確認しています。

独自技術の3D培養方式

幹細胞の培養には一般的に平面培養という培養方法を採用することが多いですが、弊社は回転させながら幹細胞に刺激を与え培養する3D培養方法を採用しています。特殊な技術が必要な難しい培養方法となりますが、より多くの有効成分を分泌するのに最適であると報告されています。そのため、PIAヒト脂肪幹細胞由来エクソソームはエクソソームと成長因子(なかでもEGF)を豊富に含んでおります。

ロットごとにELISA 試験を実施

製造ロットごとにELISA試験を実施し、エクソソーム濃度を確認し、社内基準を満たしているもののみ販売しています。

※2 ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム

有効性試験の実施

製品の細胞レベルでの有効性を検証する試験を実施し、
化粧品原料として効果があることを確認しています。

ヒアルロン酸産生促進試験

試験概要

加齢した人の皮膚で観察されるしわ・たるみ・小じわは、皮膚弾力(ハリ)の低下や柔軟性の低下、乾燥が一因と考えられています。線維芽細胞が産生するヒアルロン酸は皮膚の柔軟性や潤いに重要な役割を果たしていると考えられている為、真皮線維芽細胞によるヒアルロン酸産生促進作用を評価しました。

結果

ヒアルロン酸産生率が有意に増加しました。
また、細胞あたりのヒアルロン酸産生率が有意に増加しました。

細胞賦活試験

試験概要

「賦活」とは、機能を活発にさせる、という意味の言葉で、細胞を活発に増殖させる作用が、「細胞賦活作用」となります。細胞が活発に増殖することにより、細胞から作られる物質の産生も活発となり、老化防止効果を期待することができます。

結果

細胞生存率の有意な増加が確認できました。

エラスターゼ阻害活性試験

試験概要

しわやたるみの一因である皮膚弾力(ハリ)の低下には、真皮線維芽細胞が産生する弾力線維(エラスチン)を分解するエラスターゼ活性が関与していると考えられています。そのため、対照(超純水)のエラスターゼ活性率を 100% とした時のエラスターゼ阻害活性を評価し、アンチエイジング化粧料への活用の可能性を検討しました。

結果

対照と比較して、エラスターゼ阻害活性率を有意に増加させました。

抗酸化能(DPPH ラジカル消去能)

試験概要

しわやたるみの原因の約80%は長期紫外線曝露による光老化であると言われている一方、紫外線が皮膚に惹起する様々な現象は、活性酸素種を介していることが知られています。このため、光老化対策を考える上で活性酸素種の消去は重要な位置づけにあると言えます。そこで対照(超純粋)のDPPH 残存率を 100% とした時の DPPH残存率を評価しました。

結果

対照と比較して、DPPH ラジカル消去率を有意に増加させました。

各種試験内容の詳細や事例など
担当者よりご説明可能です。
お気軽にお問い合わせください。

PIAヒト脂肪幹細胞由来
エクソソーム原料ラインナップ

エクソソームについて
もっと詳しく知る

広義の意味での
エクソソームとは

人間の体は「細胞」と呼ばれる要素が集まって構成されています。そして、その細胞の1つ1つの中にはより細かな物質が存在しており、その1つがエクソソームです。エクソソームとは、細胞が放出する極めて小さな物質で、「中にいろいろ詰まったカプセル」のようなもののイメージです。

エクソソームという存在自体は以前から知られていたのですが、細胞がいらなくなったものをカプセルに詰めて放出している、いわば「ゴミ箱」のようなものだと考えられてきました。しかし、 2007 年に、このカプセルの中に「 miRNA (マイクロRNA )」という遺伝子情報が含まれることが報告されたため、エクソソームは細胞間の情報伝達ツールとして重要な役割を担っている物質として一気に研究者たちの注目を集めることになりました。

【図】エクソソームのイメージイラスト。カプセルの中には
miRNA(マイクロRNA)やmRNA(メッセンジャーRNA)などが含まれている。

人間の体の臓器や細胞は、エクソソームによって情報伝達をしているため、エクソソームは健康維持や老化など含め、全身に様々な影響を与えていることがわかってきています。そして、より具体的な働きや機能が徐々に解明されてきており、疾病の治療はもちろんのこと、アンチエイジングの機能としても期待されています。

「エクソソーム=美容成分」というわけではない

以上より、「エクソソーム」は、たとえば「ヒアルロン酸」のような美容成分と同じ種類のものではありません。「エクソソーム」本来の「定義」としての意味は、「細胞」というコトバと同じくらい大きな概念なのです。

とはいえ、先も述べたようにエクソソームは「全身に様々な影響を与えている」ことから、美容に対する効果ももちろん期待できます。

化粧品原料としての
エクソソームとは

現在、クリニック向けの製剤から一般化粧品に至るまで様々なエクソソームを含む美容製品が開発されています。これら製品に配合されているエクソソームは、基本的に「エクソソームのみを単体で配合」しているものではなく、ヒト幹細胞培養上清液中にエクソソームが多く含まれるものをエクソソームとして配合しているケースが多いです。

弊社のエクソソーム原料も同様で、あえてエクソソームを単離せず、エクソソームを多く含むヒト幹細胞培養上清液をエクソソーム原料として販売しています。(表示名称は「ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム」にはなります。)これには理由があり、1つ目は価格です。単離にはコストがかかるため、結果的に単離したエクソソーム自体も原料として大変高価になってしまい、化粧品の製品化が難しくなってしまうためです。2つ目は効果の問題です。ヒト幹細胞培養上清液にはエクソソームのほかEGF、HGFなどの成長因子も含んでいるため、あえてそれら有効成分を取り除く必要がないためです。とはいえ、水分量が多く、エクソソームが少ししか含まれていないヒト幹細胞培養上清液は原料としての美容効果はもちろん低くなってしまうため、エクソソームをしっかり含む原料である必要があります。

※補足:ヒト幹細胞培養上清液とは?
幹細胞は人間の体を再生させる能力を持っている細胞です。再生医療の治療で用いられていますが、コスト・リスクなどハードルが高いため治療を受けられる患者様は限られています。そんな中、注目を集めたのが「ヒト幹細胞培養上清液」です。ヒト幹細胞培養上清液とは、ヒト由来幹細胞を培養する際の培地から幹細胞を取り除いた培養上清液になります。培養上清液中に様々な有効成分(成長因子やエクソソーム等)を分泌することがわかっており、医療分野・美容分野で数々の効果が報告されています。

化粧品原料「ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム」の美容効果とは

エクソソームおよびその他有用成分をしっかり含む原料であることが前提にはなりますが、下記のような効果が期待できます。

〇皮膚細胞のターンオーバーを促す
肌細胞が一定周期で生まれ変わる仕組みをターンオーバーといいます。ターンオーバーが乱れると肌トラブルを引き起こしやすくなるため、これを予防する効果が期待できます。
〇ヒアルロン酸生成
線維芽細胞が産生するヒアルロン酸は皮膚の柔軟性や潤いに重要な役割を果たしていると考えられている為、加齢した人の皮膚で観察されるしわ・たるみ・小じわへの効果が期待できます。
〇創傷治癒作用
人間の体は特別な治療をせずとも、軽い傷であれば肌は自然と元に戻ります。 創傷治癒とはこのように、細胞が傷ついた際に自然と元の状態へと治ろうとする働きをいいます。そのため、ヒト脂肪間質細胞エクソソームは荒れた肌を整える効果を高めます。
〇しわやたるみの予防
肌の酸化、エラスターゼ活性による弾力線維(エラスチン)分解はしわやたるみの原因と考えられています。ヒト脂肪間質細胞エクソソームには抗酸化作用、エラスターゼ阻害活性作用があることより、しわやたるみを予防する効果が期待できます。

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会社概要

会社名
PIA株式会社
代表取締役
見原 博道
住所
〒141-0032 東京都品川区大崎1-2-2